SEIDENの挑戦CHALLENGING

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これまで、そしてこれからもSEIDENは挑戦し続けます

制御の専門集団としてチャレンジし続ける企業「SEIDEN」。こちらでは福山市にあるSEIDENがこれまでに失敗を繰り返しながら、成長し挑戦してきたことについて紹介いたします。

SEIDENのこれまでの「挑戦し続けた」歴史 創業から二代目の歴史

  • 挑戦① 地元から、新しい土地へ~新市から福山へ~
    挑戦① 地元から、新しい土地へ~新市から福山へ~

    創業者である「時實 忠」・二代目「時實 貴美子」は、それぞれ広島県の新市町に生まれ、中学生時代をその故郷で過ごし、互いに中学では首席で卒業するほどの学力で、忠は授業を代行して行うほどだったと聞く。
    当時、大学へ進学する学生が少ない中、高校卒業後、「電気自動制御盤」の設計と製作を生業とするようになっていった。忠の母 花子は早々に少ない家財を処分し、福山市深津町の小さなアパートへ移住。忠は30歳で結婚した妻、貴美子(二代目)の実家の裏にある車庫を改造し、制御盤を設計・製作した。
    現在に置き換えれば、日本人がアメリカに移住するくらいの挑戦だったはず。
    当時、忠社長が設計した、JFEスチール殿(旧 日本鋼管)第3、第5高炉のレトロフィットの依頼がこの20年後に再度制電社に寄せられるが、20年後の制電社では設計対応が不可能なレベルの難易度だった。

  • 挑戦② 三菱重工業殿向けの商業用オフセット輪転機制御盤を受注
    挑戦② 三菱重工業殿向けの商業用オフセット輪転機制御盤を受注

    広島県三原市、三菱重工業 三原製作所殿から、「商オフ」の制御盤の製作を依頼。日本一の重工業メーカー殿からの直接発注を受けることに。当時、広島以外の企業様との取引など考えることもなく、三菱重工殿とのおつきあいを経て、二代目貴美子社長を始め、会社全体が全国レベルの製造やアフターメンテナンスのレベルへの挑戦が始まった。それまで貴美子社長は、殆ど広島弁の人としか話したことがなかったが、三菱重工業殿とのお付き合いを経て、大きく視野を広げていった。それに伴い、SEIDENの業務のレベルも引き上げられていく。

  • 挑戦③ 可能性を広げるために、工場を移転
    挑戦③ 可能性を広げるために、工場を移転

    高度経済成長に乗って、三菱重工殿・JFEスチール殿からの受注が拡大し、本社の移転に踏み切る。同じ福山市内で100平米の自宅の裏にあった本社社屋を500平米の工場に移転。その後、さらに拡張、最終的に敷地面積1,400平米を超える本社工場に。好景気の背景があるとはいえ、大きな借金をして本格的な工場を建設した。それに伴い、従業員数も大幅に増加し、事業構造も町工場から企業への挑戦が始まった。

  • 挑戦④ LANの構築とメール・webインフラの設置
    挑戦④ LANの構築とメール・webインフラの設置

    1999年頃、三菱重工殿より、今後の連絡を電話・FAXからE-mailへと変更を要請される。まだ、社内にLocal Area Networkの構築された企業など周囲になく、事務業務も殆ど手書きやワードプロセッサで行なっていた時代に、貴美子社長は、社内にwebサーバーとmailサーバーの設置、及びLANの構築を宣言。NTT西日本のサーバーパッケージの導入に踏み切る。この事により、多くの企業さんが代表メールアドレス(info@など)をみんなで利用していた時代に、全従業員にメールアドレスが配布された。また、従業員の自己啓発促進の為に、自宅でのパーソナルコンピュータの購入に補助金支給が行われ、多くの従業員がパソコンを自宅に購入した。

SEIDENのこれまでの「挑戦し続けた」歴史 「制電社」から「SEIDENへ」

  • 挑戦⑤ 「やるなら1番に」ISO9000:1994取得
    挑戦⑤ 「やるなら1番に」ISO9000:1994取得

    1999年、三菱重工業殿より、ISO9000シリーズの認証取得の要請が全協力企業向けにあり、貴美子社長は即座に半年以内で取得を社内に宣言、時實豊(後の三代目)を品質管理責任者に任命し、翌年2000年に協力企業で最初にIS09001を取得した。後に時實 豊は三菱重工業殿協力会にてISOについての公演を実施。「やるなら1番に」当時からあるSEIDENのポリシーが既にここにある。

  • 挑戦⑥ 北京制電社、設立
    挑戦⑥ 北京制電社、設立

    2002年、中国・ベトナム視察から帰った貴美子社長は、中国北京に独資企業の設立を決定。時實豊を企業設立の責任者、及び総経理(日本で言う社長)に任命し、駐在派遣した。多くの中国進出企業が、大手企業に付帯して中国進出を果たす中、親を持たない完全独立な体制で北京での子会社運営が始まった。北京制電社は2004年3月に設立、現在も業務運営が続いている(現在、日本の株式会社 制電社との資本関係はなし)

  • 挑戦⑦ 最大のピンチ、そしてリーマンショックからの復活
    挑戦⑥ 最大のピンチ、そしてリーマンショックからの復活

    北米向けダンボール製缶機の制御盤を主力に置いていたSEIDENは、リーマンショックの影響を受け、売上が最大ピーク時の約3分の1に。営業拡大を期待され、北京制電社総経理 時實豊を帰国させ、代表取締役社長に任命。根本的な下請け企業体質からの脱却を目指した。北京制電社でお世話になっていた、タイガーマシン殿、ENE-VISION殿、富士化水殿、旭化成ケミカル殿、栗田工業殿、コベルコ殿、小池酸素殿、水道機構殿、川崎重工業殿など、時實豊が北京でお世話になっていた方々を訪ねて日本中を回った。それに答え、会社全体が三菱重工殿以外の「外の世界」に果敢に挑戦した。この時の心情や活動が、SEIDENの挑戦の精神を育て、今日の「お客様が困られている課題を解決したい!」と言う素直な気持ちの源泉になっている。

  • 挑戦⑧ 全国営業の成果、トヨタグループ向けKGA/KGG、開発・製作
    挑戦⑧ 全国営業の成果、トヨタグループ向けKGA/KGG、開発・製作

    トヨタ自動車やデンソーを初めとするトヨタグループは東北大震災の際、在庫最適化の「ジャスト・イン・タイム」などのシステムが裏目に出て、長期間に渡る完成車両の出荷が止まる事態となった。その反省から、最も重要なインフラの一つである「電力供給」に冗長性を持たせる目的で、高効率自家発電装置「コージェネレーション・プラント」を全国にある工場に設置し、地域の協力企業さんも含めて「電力供給」のリスクヘッジを行なった。この活動に際し、「コージェネレーション・プラント」で必要な配管プレハブユニット「KGA/KGG」を弊社で開発する事になった。全く造詣のない、配管製作やその品質保証の為の、ファイバースコープを使った配管内バリ検査や、気密試験、非破壊探傷検査など多くの検査を学び、習得した。現在も川崎重工業神戸工場殿より、引き続き同件名をご発注いただいている。

SEIDENのこれまでの「挑戦し続けた」歴史 「失敗」を経験に、新たな結果を生み出す

  • 挑戦⑨ トヨタ自動車元町工場向け、水素燃料電池補機、開発・製作
    挑戦⑨ トヨタ自動車元町工場向け、水素燃料電池補機、開発・製作

    水素に圧力をかけて電気を発生させる…三菱日立パワーシステムズの博士系のエンジニアの方々が設計した水素燃料電池の補機ユニットの製作を行い、NEDOの助成金でトヨタ自動車元町工場に設置を行った。補機は、分解の終わった水素を含む排気を20m/sという台風並みのスピードで送り出す配管や、燃料水素や空気を圧力容器に送り込む配管で主に構成されるが、別の現地(弊社所掌外)で運転中に加圧の為に600度近い高温になることなどから排気管の中で鉄粉が発火原因となり火災が発生、その対策での、現地で組み立て完了している設備を配管洗浄するという非常事態が発生してしまった。

  • 挑戦⑩ デンソー善明製作所向けコージェネレーションプラント、配管及び電気工事一式
    挑戦⑩ デンソー善明製作所向けコージェネレーションプラント、配管及び電気工事一式

    「コージェネレーション・プラント」を含み、発電設備は熱交換に「水」を使っている場合が多く、その「冷却水配管」と「潤滑油(エンジンオイル)配管」を含む、ガスエンジンやボイラー、補機ユニット、冷却ユニットなどの搬入と配管のつなぎ込み、全体試験に挑戦した。大きなプラントの現地工事とその管理は、徹底した安全管理技術と日程管理技術、調整・交渉力など総合的な技能が必要であり、大幅に超過コストが掛かったが、いろいろな経験と知見が集まった。

  • 挑戦⑪ 更なる成長へ、半自動ハーネス作成システム、開発
    挑戦⑪ 更なる成長へ、半自動ハーネス作成システム、開発

    電気CAD E-CADで制御盤に使用される、ハーネスを事前に全て同時設計を行い、板金・塗装の調達中に並行してハーネス作成を可能にするシステムを開発した。お客様に制御盤を提供できるリードタイム【納期)を短縮し、生産性を向上させることを目的にしている。現状、日本でトップシェアのE-CADもDCXも完全な線長システムを持っておらず、その繋ぎ目は弊社自ら開発を行った。これにより、システムそのもの開発ノウハウはもちろん、業務の本当の重要な部分はどこなのか?という根源的な改善にスタッフが関心を持てるようになった。現在はまた同業界大手制御盤メーカーさんから引き合いのお問い合わせをいただいている。

  • 挑戦⑫ 未來へ、自動配線開発を開始
    挑戦⑫ 未來へ、自動配線開発を開始

    SEIDENは2019年現在、制御盤製造の主要業務「配線」の自動化の開発に着手している。2020年のオリンピックイヤーに向け、日本の労働力の低下の問題解決の一躍を担うべく、今後も社会貢献、挑戦をキーワードに「ものづくり」の本当の醍醐味を追求していく。