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世界一といっていいトヨタ自動車のモノづくりシステム、トヨタ生産システムでは、ジャストインタイムなど工程在庫の0(目的は在庫低減)を目標にシステムが組まれており、東北震災の時にいくつかの部品を生産している拠点が災害に遭遇し、在庫を持たないトヨタは完成製品を出荷することが長い間出来ませんでした。トヨタ自動車は、この教訓から安易に在庫を増やす手法は取らず、予防保全をインフラレベルで行うことにしました。電力会社から供給される通常の電気が遮断された場合でも電力が自給できるように、自家発電装置をLNGガスを燃料に行えるガスエンジン自家発電装置を全国にある拠点に設置していくことになったのです。真っ先に行われたのは、仙台近郊の大平村というところにあるプリウスの製造工場で、トヨタグループの工場に必要な電力だけでなく、その周辺でトヨタグループに製品やサービスを供給している小さな町工場たちも全部含めて供給できる電力量7500kwの発電機2台、合計15000kwの自家発電機を設置されました。SEIDENは、この自家発電機の制御システムと、情報システムを結ぶファイアーウォールに携わらせていただいています。2020年現在は、トヨタ自動車 本社技術、元町、堤、田原など、ほとんどの主要工場に設置が終わり、DENSOの主要工場も終わり、アイシン精機などに自家発電装置の設置が進められています。この技術は今年発表されたトヨタ自動車のスマートシティでも採用されるのではないかと思われます。