制御盤の塗装についてpainting

  • HOME
  • 制御盤の塗装について

制御盤の塗装についてSEIDENが解説します

きっとみなさんも、制御盤を目にしたことがあると思います。思い返してください、制御盤の表面はどのような見た目だったでしょうか? 「金属がむき出しの状態」に見えるかもしれませんが、実は制御盤は塗装されています。こちらでは、制御盤製造に欠かせない工程「塗装」について、福山市のSEIDENが詳しく解説します。

制御盤にも塗装が必要

制御盤にも塗装が必要

下水処理場で使用する制御盤には、「一般環境下での塗装膜厚の基準として、盤の内外面とも40μm以上(日本下水処理事業団 電気設備標準図 平成17年度 抜粋)」という塗装の基準が設けられています。また、日本配電盤工業会は「一般屋内30μm以上、一般屋外40μm以上」という最低参考基準を示しています。それではなぜ、制御盤の盤にはこうした塗装が必要なのか? それには以下のような、いくつかの理由があります。

機能面
  • 錆の防止
  • 腐食防止
  • 塩害、紫外線対策など
その他
  • 装飾性を高める
  • イタズラや張り紙の防止など

制御盤は屋内外を問わず、街中、工場、沿岸部などさまざまな環境下に設置されるものです。そのため中身を守るためには、こうした対策が必須。そのために塗装を施す必要があります。

制御盤で使用される主な塗装方法
種類 塗装方法 特徴
焼き付け塗装 メラミン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの高温加熱塗料を硬化させて塗装します。 一般的な制御盤で使用されるポピュラーな方法です。
粉体塗装 粉末状の塗料を焼き付ける塗装。原料には高分子樹脂、顔料を使用します。 高品質・高性能な塗装が可能で、有機溶剤を使用しないため安全性も高い方法です。
電着塗装 電気を通す塗料に制御盤を入れ、電気を流して塗膜を定着させます。 塗膜が均一で、小さな隙間にも塗装可能。錆にも強いという特徴があります。
レザードン塗装 専用塗料を使用します。 革模様を得られるため、高級感を出すことができます。
メタリック塗装 金・銀の粉を配合した塗料を使用します。 光の反射により、独特の見た目を得ることができます。
ハンマートン塗装 ハンマーで叩いたような表現を可能にする塗装です。 立体的で不均一な見た目となり、デザイン性を高められます。

次に知るべき制御盤の基礎知識~設計・製作の流れとは?~

次に知るべき制御盤の基礎知識~設計・製作の流れとは?~

どのような動作を自動化したいのか? どのような目的で使用するのか? どこに設置するのか? そうしたニーズによって必要な自動制御・部品・塗装などが変わる制御盤。いわば一つひとつが、オーダーメイドの製品です。そのため、設計・製造にかかる期間はケースによって異なりますが、納品までにどのような工程があり、工程ごとにどのようなことを行うのか。その全体の流れは、基本的な知識として知っておきたいところです。

大まかに言うと、制御盤制作の流れは「問い合わせ・打ち合わせ」「設計・図面の作成」「部品・板金と塗装品の調達」「製作部品取付」「配線」「動作チェック」「納品、アフターフォロー、メンテナンス」の7ステップ。

詳細はこちら

SEIDENの制御盤は何が違う?

「柔軟性」「調達力」「海外・遠方への対応力」この3点こそ、SEIDENが多くのお客様に選ばれ、世界中で制御盤の可能性に挑戦し続けられる理由。SEIDENは、そのように考えています。床いっぱいに敷き詰められた超大型の制御盤や、複雑な形状のデスク盤、エアシーケンス制御盤のような特殊なものを依頼されたら? (他社で製造されたもので)制御盤の配送中にトラックが横転して修理が必要になったら?

「海外製の制御盤や部品を調達したい」「急いで制御盤を導入したい」「メンテナンスの人手を軽減したい」。どんなときでも、とにかく「制御」のことならSEIDENへ。お客様にそう思っていただけるように。信頼を寄せていただけるように。期待していただけるように。SEIDENはこれからも、挑戦を続けます。「SEIDEN」の制御盤は何か違うのか? ぜひ、ご自身の目でお確かめください。